①Aly Wagner(アリー・ワグナー)
今回アメリカではFOXでFIFAロシアワールドカップの中継が行われており、私も試合が行われている際は観ていました。
その中継を観ている中で、気になった方がアリー・ワグナーという方です。
<経歴>
・アメリカ・カリフォルニア州出身、1980年8月10日生まれ(37歳)
・WPS(Women's Professional Soccer)のロサンゼルス・ソルとアメリカ女子サッカー代表選手として活躍
・アテネ五輪、北京五輪に出場し金メダルを獲得
・FIFA女子ワールドカップにも2回出場し、両大会とも銅メダルを獲得
・2010年1月に現役引退
彼女はなんと女性で初めて、FIFAワールドカップの試合の解説者に選ばれました。
こちらが彼女の解説映像です。
初めての女性解説者ということで、アメリカでも話題になりました。
彼女はインタビューの中でこのように述べています。
「男性や若い男の子たちに、女性の声で解説を聞かせることは本当に重要だと思う。男女関係なく良い分析がされていれば、それは問題ではない」
②Nancy Lieberman(ナンシー・リーバーマン)
NBAシーズン終了後の夏のシーズンに開幕するので、1年中バスケを楽しめるようになっていますね。
この方は現在Big3の「Power」というチームの監督なのですが、実はアメリカの男子プロスポーツリーグで、初の女性監督になった方だそうです。
・高校在学中、モントリオール五輪に出場し、銀メダルを獲得
・女子プロリーグのWBLチームに所属する一方、男子プロリーグであるUSBLのチームとも契約し、男子プロリーグでプレーする初の女子選手となった
・1996年にはバスケットボール殿堂、1999年には女子バスケットボール殿堂入り
・1998年に引退し、デトロイト・ショックのゼネラルマネージャー兼ヘッドコーチに就任
経歴を見ても、女性バスケットボール選手としてパイオニア的存在だということがわかります。
プロチームの監督という観点では、女子チームの監督を男性が務めることはよくありますが、男子チームを女性が監督する姿はあまり多くないような気がします。
競技によっては難しい部分もあるかと思いますが、今後男性のプロリーグで、女性監督が活躍している光景が、当たり前になる日が来るかもしれません。
➂Brehanna Daniels(ブレハナ・ダニエルズ)
<経歴>
・バージニア州ノーフォーク州立大学出身
・1994年1月26日生まれ(24歳)
彼女はもともと大学のバスケットボール選手でしたが、NASCARが開催している「Drive for Diversity」というプログラムに参加したことをきっかけに、NASCARのピットクルーになりました。
(参考:College athletes put to the test in 2018 Drive for Diversity Pit Crew Combine)
NASCARが開催している「Drive for Diversity」とは、人種の多様性を高めるため、少数民族や女性などのマイノリティーを対象とした、未来のドライバー・ピットクルーなどを育てるためのプログラムです。
他にも「NASCAR DIVERSITY INTERNSHIP PROGRAM 」というサマーインターンシッププログラムも開催しており、ダイバーシティに関して重点的に取り組んでいることがわかります。
(参考:NASCAR DIVERSITY INTERNSHIP PROGRAM)
日本でこのようなプログラムが開催されていたら、私も参加していたかもしれません。。
このように、スポーツ団体が行っているダイバーシティに対する取り組みは、日本のスポーツ運営団体、リーグなどぜひ参考にしてほしいと思います。
今回様々なスポーツ現場で活躍している女性を調べさせていただきましたが、それぞれ「初の」解説者、監督、タイヤチェンジャーだったため、アメリカのスポーツ現場でも多様性という観点については、まだ発展途上で、完全に進んでいるという状況ではないということがわかりました。
NYC Sports Report
2018年6月からの3か月間、ニューヨークに滞在中に訪れたスポーツイベントや施設などをお伝えいたします
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